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アマゾン神秘体験~光と恐怖の狭間~

29 May 2011

3日目。


なぜだろう。


あんなに二度とやらない!と決め込んだアヤワスカの世界に


もう一度飛び込もうと思うのは。









しかし、この日シャーマンの奥さんが病気で倒れてしまいました。


一時、失神したほど体調が悪いようです。


シャーマンは私たちのセレモニーの時と同じように歌を歌い祈祷します。


体中を優しく優しく触れているその姿は


シャーマンだからじゃなくって、一人の人間として奥さんを深く愛していることが


見ていて伝わってきて、不謹慎ながらも温かい気持ちになりました。




エディンソン ( シャーマンの名前 ) は誰に対しても本当に優しいんです。


夜中、具合が悪いと村人が祈祷を受けに来ればイヤな顔一つせず


その後数時間、延々と祈祷を続けます。


夜が明けるのを待ち、家族を看て欲しいと朝早くに村人がくれば


私たちのセレモニー後で寝ていないのに、雨の中急いで向かいます。




そして、それが奥さんでも変わらない優しさを与え続けていました。


夜、お手洗いに行きたいと奥さんが言えば、ジャングルの中へ手をひいて連れ添う。


もう十数年夫婦をしていても、きっとエディンソンは恋人時代から今まで


そしてこれからも変わらぬ愛を奥さんに注ぎ続けるように思えます。


それくらい愛することが自然で、優しさが日常になっていました。


そういう愛の表現方法って普通なようで、なかなか何十年も続けられないですよね。








エディンソンは12歳の時から修行を積んでシャーマンになったそうです。


けど、エディンソンのような人柄だったら、もしかしてシャーマンという


特別な才能がなくても、人を救えてしまうんじゃないか?とすら思ったほど。


お金儲けに走るシャーマンや黒魔術をかけるシャーマンもいるらしいのですが


私たちが信じたエディンソンは、誠実に生きていると思います。


sanIMG_9199.JPG






結局その日、私たちはセレモニーを辞退した。


具合の悪い奥さんを前にセレモニーを受ける気にならなかったし


今、シャーマンは持ってる力はすべて奥さんに使って欲しかった。




そんな時になんだけど


まだ恐怖心のあった私には一日セレモニーが先に伸びて


ホっとした部分があるのも、確かだ。








翌日シャーマンはジャングルにアヤワスカの木を切りに行き


セレモニー用の新鮮なアヤワスカの液体を作った。


大量の木をハンマーで潰し、魔女のように大きい寸胴鍋で煮るのだ。


「今日は強いのが出来たぞ。」 と嬉しそうに話すが


私はまったく嬉しく思えない・・・。














また恐怖のドン底まで落とされるのだろうか・・・。














でも














私には・・・彼がいる。














だから、また飲むのだ。














20時。


その日もまた蚊帳の中で儀式は始まった。


蚊の羽音が耳元をかすめ何度も振り払う。


揺らめくろうそくの灯りに息を飲む。


時間はキッチリ20時と決まってるため、待つ時間が異様に長く感じる。










1回目の体験の時聞いた、森の精霊の歌。


とても綺麗だったな・・・。


また聞きたいな。










と思っていると20時になったのか、


前回よりももっと慎重にグラスにアヤワスカを注ぎ始めた。


一滴一滴確かめるように丁寧に。


作りたてのアヤワスカはねっとりしていて執念深そう・・・。










怖い。


でも、大丈夫。


信じなきゃ。


大丈夫・・・。










自分にひたすら言い聞かせる。


一滴一滴注がれる姿を固唾を飲んで見守る。




まずはパートナーから。


「うん、前回よりまずくない。甘いよ?」


と普通の顔で言う。




次は私。


今回のは強いから、と かなりの少量。


恐れて確かめるように飲むとキツイので意を決し、ググっと一気に流し込む。







「 まずい!!!!!」










やっぱりまずいアヤワスカに少し怒りが湧いてしまった。














「集中して・・・」














シャーマンはそう言ったものの、前回の恐れがあり


集中し過ぎてまた恐怖の世界に行くのが怖かったので


ただリラックスして横になった。










・・・ら、














寝ていた・・・。


※アヤワスカには眠くなる作用があります。


しかし、横にいるパートナーには何やら何かが見えているようだ。








「 sachi, もう一杯飲むかい? 」








そう聞かれると、しばらく考え








「 今日はもういらないや。」 と断った。














ゆっくりでいい。


まだ、あと2回あるんだもん。


いつの間にか、あんなに飲まないと誓ったアヤワスカを最後まで飲む気になっていた。








「 ゆっくりでいい。」








こう言ったものの、本当はきっと、まだ、怖かったんだと思う。














アヤワスカは全部分かってる。








私の恐怖心。


私の過去。


私の今。


私の未来。








全部、分かってる。








それが知りたくてここまで来たのに、過去 ( 生 ) を知るのはやっぱり怖い。


輝いた未来があるのか、知るのが怖い。


いつだって、私は怖がりだ。


そうやって、また、私の恐怖心が邪魔をした・・・。








その日は吐かずにそのまま深い眠りについた。

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