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南米アマゾン奥地での神秘体験

26 May 2011

シャーマン




超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う役職で


日本で言うと巫女や、ユタ、イタコ、祈祷師などがそれにあたります。




そして南米アマゾンの奥地。


ここにも過去と未来を見せることが出来るシャーマンがいます。



( ※詳しくはパートナーの記事をご覧ください。 )


ママサンドラの話の途中ですが、パートナーの記事と合わせて読んで頂きたく


今回から数回に渡り、そのシャーマンのことについて書きたいと思います。


日常とはかけ離れたシャーマンが魅せてくれる神秘の世界を


ちょっとだけ覗いてみてください。






シャーマンのことを知ってから、実際会える日は遠い遠い未来のように思ってた…。


取り立ててスピリチュアルな人間ではない私たちだけど


夫婦揃って未知の存在シャーマンに会えることを


まるで一つの大きなイベントのように思っていました。


それは・・・外国人が禅や仏教に興味があるのと同じような感覚なのでしょうか。


日本にも亡くなった方と交信出来るイタコという存在がありますが


だからと言ってイタコに会いたいと思ったことは、ない。


外国の不思議なことの方が興味深いのはいったいどういうことなのか分からないけれど


実際、興味深い。


「 シャーマンに会いに行くよ。」 とペルーの人に話すと決まって




「 Por que? Que miedo! 」 ( なんで?とっても怖いじゃない!)




こういう反応が返ってきます。


うん、よく分かります、その反応。


だって外国人が 「 イタコに行く。」 って行ったら同じ反応しますからね。


だから、シャーマンに会いに行く私たちに驚くペルーの方の反応もよく分かりますし、


外国人が日本の宗教や伝統のものに興味を示すのも分かります。


でも・・・だから行くのかな。






シャーマンがいる村、サンフランシスコ村。


そこへはまずペルーの首都・リマから20時間かけてプカルパまでバスで移動。


この日までの数日間、毎日のように・・・いえ、数時間ごとに


「 ついにシャーマンまできたね。」


と、まるでゲームの最終ステージを目前にしたような怖さ半分嬉しさ半分で


熱く語っていました。


プカルパのあるアマゾンへの道のりは、両側に断崖絶壁の山肌が聳え立つ道を


猛スピードでバスは飛ばして行きます。


乗り物に酔いやすい私は、パラグアイで買った酔い止めの薬を飲み


さぁ寝るぞ・・・と思った矢先、車は急に停車。


何かと聞いてみるとどうやら土砂崩れがあったようです。


いつもなら、早く先に進みたいが故に


イライラしてしまいそうなシュチュエーションですが


不思議なことにその日はまるでそんな感情は湧かず。




「 これもシャーマンへの通過儀礼だよね。」




と、妙に肝が据わっていたので恐れも何もありませんでした。


それから数時間、夜が明けたので土砂崩れの様子を確認することが


出来るようになりました。


雨で地盤が緩み、しっかり根を下ろしたはずの木々の根っこを根こそぎさらい


むき出しの山肌があります。


その現場は私たちが乗っていたバスからほんの数台先。


実はこの土砂崩れが起きる少し前、パートナーが用をたすためにバスを止めていました。


それがなかったら・・・


もしかしたら私たちが乗ったバスは、土砂に巻き込まれたトラックのように


なっていたかもしれません。


そう思うと・・・。


IMG_9115sachiperu.JPG






それからようやく土砂の撤去が済み、数百台の立ち往生している車がノロノロと


前から進み始めました。


そして4時間後、やっとプカルパに到着。


その日は土砂崩れで朝着くはずのバスが夕暮れ時に着いたので


そのままサンフランシスコ村に向かうことは諦め、プカルパの宿で休みました。




翌日プカルパから、サンフランシスコ村へ今にも沈みそうな船に揺られること一時間。


「 これがアマゾン・・・!」


と小さい頃から憧れていたアマゾンにいることにパートナーは興奮して


目を輝かせていましたが、私は風があまりにも気持ち良くうたたね。


しかし船から下りると、体にまとわりつく生暖かい空気が


ついにアマゾンまで来たことを実感させてくれました。


汗で髪の毛が顔にくっつくので、下ろしていた髪をひとつに結び


宿までの数100メートルを重い荷物を背負って歩くこと10分。


宿に着くと休むこともせず、


よく日本人が行くというシャーマンの所へ行こうと思いましたが


その前にもう一人会ってみたいシャーマンの元へ行くことになりました。


シャーマンの妹だと言うまだ小さい子供二人を連れたハタチちょっとの女性が


「 Ven. 」 ( こっち ) と一言だけ残すと、私たちは彼女の後を


言われるがままに付いて行きました。


雨上がりでぬかるんだ道を歩いていると、まるで魔物のようなすごい鳴き声が聞こえました。


驚き、見上げてみると高い木の上には動物園でしか見たことのないような


カラフルなオウムが。


そのまま2,30分連れられて歩いて行くとただでさえ田舎のこの村の中でも、


更に田舎・・・、ジャングルの中に住むシャーマンの家に着きました。


シャーマンがいなかったので呼びに行ってもらうと、


とても人の良さそうな、そして少し日本人っぽい顔のエディンソンが来ました。


誠実そうでピンと背筋の伸びたその姿はまるで社会の先生のよう。


過去と未来を見ることが出来るセレモニーと呼ばれる儀式に何をするか、どういうものか、


とても丁寧に説明してくれるその姿に、始めは他のシャーマンにしようと思っていたのに


エディンソンの所で受けることをその場で決めました。


ジャングルの中で電気なし、ガスなし、家は屋根があるだけで壁はなし。


あまりにも過酷なその環境に、パートナーは私が断るだろうと思っていたらしいのですが


今回、一番大切なのは神秘体験をすること。


そのためには信頼出来るシャーマンと一緒にセッションすることが


最も大切だと感じていたので、環境はまるで気になりませんでした。






翌日、エディンソンの元へ荷物全部を持って移ると


その日から住処は今までのどこよりも過酷な環境、ジャングル。


しかし、壁もなかった家に壁が半面増えていました。


エディンソンが私たちがのために壁を作ってくれたのです。


この優しさ、人柄に、最初から最後まで彼のことを信頼出来ました。


IMG_2459sachiperu.JPG




早速その晩からセレモニー ( 儀式 ) は始まりました。






まずは18時半とキッチリ決められた時間に 「 メデシィーナ ドゥッチャ 」 と呼ばれる


魔女が作ったかのような色の薬草エキスを頭から5回かぶり体を清めます。


見た目と反して、香りは石けんのようなので薬草の後にシャワーを浴びられないことも


さほど気になりませんでした。


食事は塩・砂糖・油・肉・フルーツ抜き。


期間中 ( 8日間 ) は敷地外に出られない。


太陽の出ている時間は太陽の下も歩いてはいけない。


石鹸使用禁止。


まさに修行。


理由は 「 エネルギーの強いものには触れてはならないから 」。


時間も細かく決められている。


なにやら、全てに適した時間があるらしいのです。




20時。


森の精霊の力が強くなる時間帯。


ろうそくの灯された蚊帳の中で、


過去から未来への旅に連れて行ってくれる不思議な飲み物・・・


黒に近いドロドロの液体を前にセレモニーは始まりました。


久しく感じたことのない緊張感で息をするのが苦しい。


その緊張を口に出すことさえも禁じられていそうな気がして一人息を飲む。


鼻歌のような呪文を唱えると、


アマゾンに生える木から作ったスピリットがあると言われている


アヤワスカの入ったグラスに息を吹きかけ渡された。


あまりにもピンと張り詰めた空気に思わず背筋を伸ばし直した。


まずはパートナーから。


まずいと噂の飲み物を一気に飲み干した。


彼曰く


「 そうでもない。」


それを信じて私も続いて飲んでみるが、まずいことまずいこと!!


苦いような酸っぱいような、とにかくまずいと思われるもの全部混ぜたようなまずさ。


座っているのがだるくなり、横になる。


枕元には吐く用に桶がある。








「 吐くこと前提なのね・・・。」








数分も経たない内に意識に変化が出始めた。


森の精霊の歌声が聞こえるのだ。


それは風のように心地よかった歌声から、


脳全部支配するような大音量になっていった。






突然テレビのチャンネルが変わるように意識の中の景色がパッと変わり暗闇に。


私は何も感じてないのに、何も思ってないのに


不安で押しつぶされそうになる。






















怖い・・・。






















そうすると泣きたい訳でもないのに涙が溢れ、恐怖の世界に飲み込まれた。


それはとてつもなく恐ろしい世界だった。


自分が怖いと思ってないのに、誰かが私の脳を使って怖がっているのだ。


わたしの脳は完全に無視されている。


感じたことのない闇の重圧に、コントロール不能のその怖さに思わず















「 ふとしく・・・ 」 とパートナーに助けを求めた。




























     「 大丈夫、ここにいるから 」
































手を握ってもらい一瞬安心するも、恐怖の世界は一向に終わらない。












怖くて怖くて怖くて・・・












声をあげて泣いた。








どれくらい泣いたのだろう・・・。












「 もう やめて 」








「 たすけて 」












何度もこの言葉を言おうとするも声が出てこない。


大きな声を出すつもりで振り絞るのに、蚊の泣くような声しか出ない。












逃げられない恐怖






コントロール出来ない恐怖












もう・・・逃げ出すことが出来るならそうしたいくらい怖かった。


それでもなぜか恐怖の世界の片隅だけ明るい光があり


なんだか生きていける気がしてた。








アヤワスカは吐くことが特徴。


イカローと呼ばれるシャーマンの唄を聞くと、体の中のスピリットが反応するのが


よく分かる。


しかし、私の体の中で生きているアヤワスカはしぶとく


なかなか外に出てくれない。


イカローのその歌声が、気持ち悪くて気持ち悪くて・・・。


アヤワスカが外に出たくないのがよく分かる。




延々続くイカローにようやく私の中で蠢くアヤワスカが外に出ようとした。


蚊帳の中ではなく外に行きたかった私は


「 Me boy a ir a fuera. 」 ( 外へ行く。) とだけ告げて外に出た。


しかし酷い酩酊状態で、足元はおぼつかず一歩前へ出るごとに倒れそうになる。


ジャングルの木々にしがみつきながらかなり離れたところまで来たつもりなのに


振り返ると10mも歩いてない。








でも、 もう  限界。








吐くためにかがむと、景色がブワっと360度に広がり、ジャングルに包まれた。




それは・・・


見たこともない位 美しかった。




吐けずにそのままジャングルに倒れると、


もうシャーマンのいる場所には戻りたくなかった。


このままジャングルにいようと思った。


あんな怖い思い、もう二度とごめんだ。


あと三回あるセレモニーも、絶対しない。


ずっと体験したいと思っていたセレモニーだけど、もうこれで終わりだ。












絶対、絶対、絶対、もうしない。












そう心に決めた。








が、ジャングルの蚊は容赦なく私に襲い掛かる。


ようやくシャーマンから逃げてきたのに、今度は蚊だ。












「 戻らなくっちゃ・・・。」












冷静にそう判断した。








それから無言でセレモニーをやっている蚊帳とは別の蚊帳に戻った。


「 mejor? ( よくなった? )」 と聞かれ、「 mejor. 」 とそっけなく答え横になった。






うるさい!


うるさい!!


うるさい!!!


気持ち悪いよ!


こんなもの見せないで!!


こんな死にたい気分になるためにここまで来たんじゃない!!!






・・・シャーマンに言いたい気分だった。




どうやら効きがまだ来ないパートナーは私を気遣って


「 彼女はもう寝たいみたいだ。」 と補足してくれた。




それから寝たくてもベッドに押し付けられるような重さとだるさに苦しむこと数時間。


気持ち悪くて気持ち悪くてベッドの上でのたうち回った。


ようやく吐けそうになり、もう一度ジャングルに吐きに行った。


案の定倒れそうになり地面に何度も手をつけながらようやく10mほど歩いた。


しかし悔しいことに吐けない。


もう何時間も苦しんでいるのに吐けない。












なんなの・・・。







私が何したって言うの・・・。








もう開放してよ・・・。








喉に指をつっこんだ。


全然ダメ。








苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。








と、下を向いた途端、やっと吐けた。


が、あれだけ吐き気があって、こんなに嗚咽づいてるのに出るものは何もない。




けど、全部出た。


それはよく分かる。












終わった・・・・・・・・。












木のエキスから作ったスピリットがあると言われているアヤワスカは
体に入った途端イキモノになる。
アヤワスカのスピリットは体内で私の魂を呼び起こし、
眠っていたネガティブエネルギーの目を覚まさせた。
それをビジョンとしてまざまざと見せつけられた。
そして最後、アヤワスカはネガティブエネルギーを抱えて私の体内から出て行った。












吐いた時、そう感じた。






これがデトックス ( 解毒 ) ってものなの?


こんなに辛いものなの?


もう・・・


私、もう出来ないよ・・・。


あんな地獄、もう味わいたくない。


二度とやらない。


そう決めたセレモニーの初日だったのでした。

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