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YELLOWSTONE 2

15 Nov 2011

野生動物の多いことで知られるイエローストーン国立公園。


その中でもグリズリーベアとハイイロオオカミは遭遇率が低く個体数も少ない。




20世紀初頭に絶滅をしたのをカナダから移入し自然繁殖させたオオカミは、


一時期かなりの数まで増えたのにも関わらず、狩猟や病気が原因で個体数が減少し、


現在は約1700頭ほどがロッキー山地に住んでおり、園内に住むのはそのうちの約100頭。


グリズリーはかつて毛皮にするために乱獲され、


生息数が100年前に比べ、100分の1の600頭に減少。


いずれもなかなかお目にかかれない希少動物たち。


檻の中ではなく、野生で暮らすクマやオオカミを見てみたい。


そんな気持ちで毎朝、夜明けとともに起床し出現率が高いと言われる場所へと車を走らせる。


ある朝、いつもの場所がいつになく混雑していて、路肩に駐車している車が異常に多い。


近くの人に聞いてみると、遠くにグリズリーとオオカミが一緒にいるらしい。


動物写真家たちは、この時を待っていたとばかり、大砲のようなレンズをどっしりと構え、


何度も何度もシャッターを切る。


超望遠レンズでどんな風に見えているか気になるところだけれど、


顔を見ると興奮しているのが分かる。


単独でも珍しいのに、一緒にいるところなんてなかなか撮れるものではない。


きっとイイ写真が撮れたことでしょう。


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もともと望遠レンズがないので動物を撮るのは諦めていたけれど、運がいいことに


かなり近くまで来たグリズリーを捉える事が出来た。


と言っても50mはゆうに離れているけれど、本来はこれも近づいてはいけない距離。


国立公園ではクマには100ヤード(約91m)以内は近づくことは禁止されている。


今回は遠くにいたクマの親子が突然、ギャラリーのたくさんいる道路に向かって


走って来てしまい、人が密集した場所を突っ切ってしまうハプニングがあった。


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クマは意外と走るのが速いと言われているがその通りで、


あっという間に目の前に来てしまったクマを前にギャラリーは大慌てで車に戻る。


あたりは軽くパニック状態で、公園のレインジャーもスピーカーを使って誘導する。


幸い、クマの方は人間には興味がないらしく、大勢のギャラリーを前に堂々と走り去る。


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かつてこのイエローストーン国立公園では、客寄せのためクマに餌付けをしていた。


やはりというか、当然クマは人間に興味を持つことになり、人間とトラブルを起こしたために


銃殺されることもあったという。


この世界初の国立公園が犯した過ちは


「野生動物は野生のままにKEEP WILDLIFE WILD」という教訓を残し、


以後、ゴミの管理なども徹底されるようになった。


この徹底ぶりを伺い知るのにイエローストーンが直面したひとつの逸話がある。


1988年、イエローストーンでは夏だけで大小50を超える山火事が発生し、


5月24日に発生した山火事が完全に鎮火したのは11月18日だった。


当局は自然に発生した山火事に積極的な消火活動を行わないというスタンスで


結果、東京都の約1.5倍、公園の約36%もの土地が焼け野原となった。


直後、もちろん生態系への影響は大きく、火災から逃れられなかった動物は


かなりの数が減少したが、火災後に陽のあたるエリアが増えたことで下草が繁殖し、


それに伴い小動物や大型の草食動物、そして肉食動物も個体数を増やしたという。


園内の林の8割を占めるロッジボール松に至ってはそもそも火事を想定していたとも言える。


この松は2種類の松カサを持っており、1種類は2年目になると弾けて種を散らすが、


もう1種類は松ヤニで殻を固く閉じ、火災以外ではあり得ないほどの高温になると


ヤニが溶けて殻が弾けるようになっていて、翌春には焼け跡を若々しい緑で染めたという。


短期的には壊滅的な打撃を受けたように見えるけれど、長期的な見方をすれば、


山火事も世代交代を促進し、より豊かにするという自然界で必要なファクターなのだ。


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最後に、今日の締めのバイソンたち


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バイソンって大人しいの?

23 Nov 2011 | ゆうすけ

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