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世界で最も過酷な犬ぞりレース、ユーコンクエスト

18 Apr 2013

世界で最も過酷な犬ぞりレースのひとつである「ユーコン・クエスト」の存在を


ご存じの方はいるでしょうか?


「ユーコン・クエスト」とは、カナダのユーコン準州とアラスカ州を出発地点、到着地点にして(一年ごとに入れ替わる)行われる、1000マイル(1600km)の距離をどれだけ早く移動出来るか競う犬ぞりレースです。(wikipediaより)


alaIMG_7085_1.JPG



早く走らせればいいということでもなく、犬を酷使するマッシャー(犬ぞり師)は
失格になるそうです。


また、レースに掛かる費用は大変なもので、スポンサーなどがつかないと
参加自体が難しくなってきます。


犬ぞりで走る犬はシベリアンハスキーではなく、犬ぞりのために交配された
アラスカンハスキー。


期間中ずっと走りっぱなしという訳ではなく、途中で必要な食糧や野宿(-30℃を下回る地での野宿なんて、考えただけでも恐ろしいです・・・)の道具を持ち
犬とマッシャーの体調を考慮し途中で休みながらゴールを目指します。


早くゴールを目指したくても、犬の様子を見なくてはならないし
実際走らせる犬を選ぶにあたって、調子のいい犬、悪い犬、犬同士の相性諸々・・・
その兼ね具合がマッシャーの力量なんだと思います。


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犬は「走りたい!」と欲求を全面に押し出し、出発地点前での待機中


犬の欲求を抑えるのも大変そうです。


今回は日本人マッシャーである本多有香さんが出場するとのことで
応援にも気合が入ります。


本多さんは身ひとつでカナダ、アラスカの地に飛び込み、文字通りゼロからマッシャー修行を続けてきたそうです。数年前までは自分の犬を持たず、他のマッシャーから犬を借りたり、参加に必要な費用はすべてアルバイトで稼ぎ出していたという、なんともつましいマッシャーなので私たち日本人の見学者だけでなく現地の市民も有香さんを応援していたようです。


参加チームは一度に出発するのではなく、ある一定の間を空けて次々と出発します。


本多さんが出発すると「がんばってーーー!!」と声を掛けると
ニッコリ手を振ってくれました。


予め配られるコースには、次はどこで見学できるかが書いてあります。
(※主に森の中や、凍った川の上を走るので、見学できるような場所を走るのは 
  ごく僅かなのです。)


次の地点は予定では2時間で通過するはずの場所。


しかし本多さんはその2時間経っても来ません。


後から出発したはずのチームは次々と通過していくのを見ていると
不安は募ります。


まだかまだかと待っていると、ようやく遠くから本多さんが!!


良かった!


ゴールすることさえ難しいこのレース。


一位じゃなくってもいい、ゴールをして欲しい・・・。


応援にも力が入ります。


最後まで見届けることは出来なかったものの、後日ニュースで確認すると


本多さんは12日間掛けて、見事完走したそうです!


過去3回出場して、4度目にして初めての完走だそうです。


おめでとうございます!!!




* * * * * * * * * * * * * * * *




「犬の虐待」という意見もあるこの犬ぞり。


けれども、見ている限りはそんなことは微塵も感じません。




マッシャーの犬たちへの愛情。
犬たちのマッシャーへの愛情。




それはまるで相思相愛の恋人たち同士のように、ひしひしと感じられます。


子犬の頃から手塩にかけて育てた分、愛情はしっかり犬たちに届き


その愛に答えようと言わんばかりに、そして走ることを楽しんでいるように感じられました。


まっすぐな想いは走るという形に現れ、凍てつくアラスカの大地に一歩一歩


しっかりと歩みを進めます。


そんなひたむきな姿に感動しない訳がありません。


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チームを一つ見送るたびに、胸は熱くなり涙がこぼれ
その瞬間に-30℃の世界ではすぐ涙は凍り、手で氷を払いのけますが
熱い想いは止まりません。


素晴らしいレースを見ることが出来て良かった。


厳しくも壮大で寛容なアラスカの景色と、オーロラと


そしてユーコンクエストのおかげで、更にアラスカのことを愛してしまったのでした。

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