Home » Blog » Sachi's Blog » 希望から・・・心が折れた日

希望から・・・心が折れた日

26 Mar 2012

※前回からの続きです。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


「本当にお金はいらないの?」


そう確認されると、


「はいっ!!」


私は勢いよく返事をした。

IMG_8961mexrest3.JPG






早速明日から働くための用意が必要です。


なんてったって私は2年も日本に帰っていないバックパッカー。


厨房で働くための服もなければエプロンもない。


勢いで働かせてもらうことになったけど・・・あぁ困った困った。


買い物をしなければなりません。


しかしここは異国の地。


どこに服が売っているのか、エプロンが売っているのか分かりません。


街行く人に「三角巾てどこに売ってますかねぇ??」と聞きながら、あっと言う間に3時間。


「つ、疲れた・・・」と弱音を吐きそうになりながらも


初日に揃えるべきものを揃えないなんてチョイスはもちろんある訳がありません。


日も暮れ辺りが真っ暗になって、めげそうになりながらやっと市場の端っこで三角巾を購入!


まるで明日、入学式の子供のようにドキドキしながらバックに必要なものを揃えて


ベッドに潜りこみました。




「なんで私はこんなに方向音痴なんだろう・・・」


とゲンナリしながら、30分余裕をもって出発したおかげで就業時間の9時、10分前に到着です。


早速昨日購入したエプロンや三角巾をつけ


緊張でカラカラになった喉を潤すためにペットボトルの水を飲み干し、厨房へ向かいました。




「sachi,おはよう。」




厳しい顔から少しだけ笑顔をのぞかせてシェフがすぐに仕事の指示をくれます。




「sachi,まずはそこにあるトマトを全部みじん切りにしてくれ。」




ここで一つガッツポーズ!


実は私、5日間しかスペイン語を習っていないのです。


しかし長い南米滞在のおかげと度胸のおかげで、


まぁまぁ・・・普通に日常会話は出来るようになっていました。


けれども仕事、しかも料理用語となれば日常会話とまったく違うスペイン語です。


ですので昨日、久々にスペイン語の猛勉強をしてきたので


「みじん切り」という単語はもちろん勉強済み!


勉強したことが生かされるのは嬉しいこと。


「やった!やった!」と心の中で小躍りしながら、トマトをみじん切り。


「丁寧に・・・でも速く・・・丁寧に・・・でも速く!」


呪文のように唱えながら50個はあるであろうトマトをひたすらみじん切り。


そう、だってメキシコ料理にトマトは欠かせない食材ですからね!


そうこうして何種類かの野菜のカットを指示されると、お次はお買い物。




「sachi, ○○の油を1本、△△の無調整牛乳を2本、□□のパイナップルジュースを3本・・・」






「ちょ・・・!ちょっと待ってぽるふぁぼーーーーる!!!!!」(Por favor=Please)






○○って!!?


△△って!!??


□□って!?!?!?






そう、ここで大問題発生です!!!


料理に必要なスペイン語はしっかり覚えてきたものの、○○や△△、□□・・・


油など、食材のブランド名などまでは分からない!!


日本で言うと


「日清の菜種油を1本、農協の無調整牛乳を2本、トロピカーナのパイナップルジュースを3本」


と言われたような感じです。


・・・想像してください。


日本の料亭にメキシコ人が修行に来て


「日清の菜種油を1本、農協の牛乳を2本、トロピカーナのパイナップルジュースを3本」


と言われる様子を・・・。






「Nisshinって!?Noukyouって!?!?Toropicanaって!?!?!?」






って思うと思いません!!?


ま・さ・にー・・・そんな感じです、私。




「シ、シェフ・・・、も・・・・・・もう一回・・・ポルファボール・・・!」




そのまま聞き取って日本語で書いておけば、きっと、市場に行って聞けば分かるだろうと


判断したのです。


なんだか分からないものの、そのまま聞き取り市場に行くと


予想通りお目当ての品を見つけることが出来ました。


安心して肩を撫で下ろすものの、なんだか心は晴れないまま。






絶品メキシコ料理を習いたくて働かせてもらっているけど・・・


・・・お金ももらわないけど・・・・・・・・


出来ると思ったスペイン語が、こんなに分からないんじゃ、私・・・


いるだけで迷惑なんじゃないのかな・・・。






ランチなどのピーク時は、日本と同じく戦場のような状態になっている厨房。


そんな状態で行き交う早口のスペイン語を聞き取るのは、私のレベルでは至難の業で


すっかり気を落としていたのです。






私は、明日もここに来ていいのだろうか・・・。

Comment Form

このエントリーのトラックバックURL

http://www.one-plus.net/mt/mt-tb.cgi/599

blog
Share
Bookmark and Share
twitter
サチのつぶやきはこちら twitter
フトシのつぶやきはこちら twitter
僕たちの日記が雑誌に掲載されました。小学館falo BE-PAL10月号増刊