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噂の真相@エチオピア → ケニア国境越え
09 Jul 2010
エチオピアの噂同様、過酷と悪名高いエチオピア → ケニア陸路国境越え。
数々の旅スル人が 「 過酷 」 だと言うのですから、そうじゃないワケがないって
ものです。
確かに過酷以外のナニモノでもなかったのですが、過酷慣れしたのか、
はたまた鈍感なのか、意外と楽しんでしまったここでの国境越え。
今回はそんな楽しかった国境越えのことを書きたいと思います!
さて、ここでもまた 「 どんな噂があるのか 」 ということから書きたいと思います。
< 噂・1 >
「 トラックをヒッチハイクしなければならない 」
→ この噂は本当でした。
しかしヒッチハイクと言っても、親指を立てて行き先を書いた紙を掲げるような
ヒッチハイクではなくて、「 ヒッチハイク代行業者 」 のような人がいるので
朝7時にケニア側国境に行きその業者さんを見つけ、いくらで行きたいかを伝えると、
その金額に見合ったトラックや四駆へのヒッチハイクをコーディネート
してくれます。
「 金額に見合った 」 というのは、最低ランクであれば 『 動物が乗った荷台 』、
次は 『 アズキなどの食料などを載せた荷台 』、もう少しお金を出せば
『 トラックの助手席 』 で、一番良いのが 『 四駆の車内 』 です。
出来るだけお金を使わない旅をしているわたし達も、過酷と悪名高い今回のこの移動を
お金を払ってでも心地の良い移動にしたかったので、
最初から 『 四駆の車内 』 と決めていたのですが、残念ながら四駆の車が通らなかったので
『 トラックの助手席 』 での移動となりました。
< 噂・2 >
「 国境からナイロビまで50時間かかる 」
→ この噂も本当でした。
この噂を聞いていたわたし達は、乗る前に 「 何時間かかるの? 」 と予め聞きました。
その答えは 「 24時間 」 だったので、「 わたし達はラッキーなトラックを
つかまえたんだ! 」 と喜んでいられたのは初日だけ・・・。
「 24時間 」 と言っていたので夜通し走るのかと思っていたのですが
夜8時。トラックは、どこだか分からない街の宿の前で停車・・・。
電気もなく、ろうそくで生活しているようなこの街はナイロビでないことは確か・・・。
キョトンとしているわたし達に向かって 「 じゃぁ、明日は朝7時出発ね! 」 と、
トラックの運転手が言うではないですか。
明日の朝にはナイロビに着くと思っていたのに意外な展開。
「 泊まるってどういうこと!? いつ着くの!? 」 と聞くと
答えは明日の夜10時と返ってきました。
・・・こうなってしまったら笑うしかありません。
予期せぬことが起こるのもまた旅の醍醐味かな、なんて言い聞かせ
シャワーが浴びられて良かったわ!ということにしてその日は眠りについたのでした。
翌日、約束通り朝7時にトラックに乗って待っていると、なにやら周りでもめてる様子。
嫌な予感がしつつもようやくトラックは出発!
しかし10分もするとサバンナのど真ん中で停車。
空っぽの荷台に砂をどっさり積み込み始めました。
そして、どこからともなく現れた100匹以上はいるヤギの群れが続々と荷台に乗車!!
そこでまたトラック運転手の仰天発言が・・・。
「 明日の夕方5時にナイロビに着くよ! 」
え・・・??????
やっぱり笑うしかありませんよね。
誰かを責めてもどうにもなりません。
これが現実。
せめて、荷台でヤギと丸2日間コースにならなくて良かったなぁ~と安堵するくらいです。
途中トラックが壊れたり、ヤギを売る場所に一緒に行ったりと、
わたし達にはまるで関係のないことばかり続きましたが、
それもまた普通の移動では見れないことばかりだったので、楽しかったです!
ということで噂の50時間は、トータル55時間かかってナイロビに到着したのでした!!
< 噂・3 >
「 リアルサファリ 」
→ この噂も本当でした。
ケニア側国境からナイロビまで道なき道・・・というかサバンナを走り続けるのですが
運が良ければキリンが見られる!なんて書いてあっったのでワクワクしていたら
本当に見れたのです!
キリンに限らず、マサイマラ国立公園でも見られなかったイボイノシシや、
ガゼル、ダチョウなど動物がもりだくさん!!
そんな道を丸2日間走り続けるので、次はどんな動物が見れるのか楽しみで
まったく飽きない時間だったのです。
< 噂・4 >
「 道が超悪路でパソコンが壊れることもある 」
→ この噂も本当でした。
パソコンの噂は聞いていたので、厳重に管理して事なきを得たのですが
エチオピア級の悪路に違いはありません。
その道を荷物 ( またはヤギ ) をたくさん積んだ大きく長いトラックで進むのですから
ハラハラもの。
いつ横転してもおかしくない悪路で、ギアを巧みに使いこなし着実に進んで行く
ドライビングテクニックは拍手もの!!
「 この目の前の悪路をどう進むのか!? 」 と思うものの、
しっかり進む姿を見るのもまた、見ていて楽しいものでした。
こんな道だからこそ四駆で行けば15時間で着くのです。
< 噂・5 >
「 砂埃まみれでナイロビに来た人はエチオピアから陸路国境越えしてきた人 」
→ この噂も本当でした。
上に書いたようにリアルサファリを3日間してくるので砂埃がとてつもないんです。
わたし達はトラックの助手席を選んだので、まだマシでしたが、
荷台にくくりつけておいたバックパックは、何度叩いてもまだまだ砂埃が出続けるという
悲惨な姿に・・・。
荷台をチョイスしていたら、自分もこのバックパックのようになっていたかと思うと・・・。
数々の噂はどれも本当でしたが、辛いな~と感じた瞬間は一回もなく、
むしろ旅してる感いっぱいで、楽しかったです。
ただこれが荷台だったら・・・と思うと、「 過酷 」 に違いありませんが
ほんのちょっとお金を多めに払えば、車内での移動になるのでなんてことないはずです!!
予期せぬことも、不自由さも、すべて旅の楽しみの一つ。
「 嫌だ嫌だ 」 で55時間費やすよりも、「 こんなのも楽しいかも! 」 と
ちょっとだけ切り替えてみれば、あっと言う間に楽しい時間に変身することを
身をもって体験した噂の国境越えなのでした!!
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Comment
こんにちは。ツリーでお会いした悠史です。
アフリカ楽しそうですね。
長時間の国境越えお疲れ様です。
僕は、今アルゼンチーンにいます。
チリとアルゼンチンとの国境バスも26時間かかりましたが、それの比ではないですね。
そういえば、旅食堂で書いてらした、グミさん、僕もハンガリーで会いましたよ(*^_^*)
旅の出逢いは連鎖ですね。
お体にはくれぐれも気を付けて下さい。アフリカの写真楽しみにしています!
では、またどこかで。
10 Jul 2010 | ゆうじ
ゆうじさん
お久しぶりです!今アルゼンチンなんですね!もしかして日食を見に行ったんですか・・・?
国境越えバスはいつも予想外のことが起きるので、笑ってしまいます。
って言うか笑うしかありません 笑
グミさんとは砂漠ツアーをご一緒させて頂いたりとエジプトでの思い出には欠かせない存在でした!
旅での出会いって本当に面白いですよね。
アフリカはフォトジェニックなのでゆうじさんにもオススメです!
Have a goooood trip!!
13 Jul 2010 | Sachi
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