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3泊4日3000kmの国境越え イラン入国!

01 May 2010

過酷な3泊4日バス泊、日本縦断×1.5倍分の3000km長距離移動。


天気はあいにくの大雨。


食べ物が美味しく、バスも快適な、ツーリストにとっては楽チンなトルコを離れ


英語のまったく通じないペルシャ語圏、厳格なイスラム教の国・イランへ向かいました!


久々に 「ベトナム国境越え ~ 長い2日間 ~」 を思い出す過酷さだったので、


まだまだトルコのことをたくさん書きたいのですが、先にこちらをupします!




25日、午後8時。


居心地の良さについつい8泊してしまったカッパドキアを離れ、イランビザ取得のため


まずはカッパドキアから約600kmトラブゾンへ向かいました。




イランビザ・・・。


この存在がとっても厄介モノで、どれだけイランビザに右往左往させられたか・・・!!


10年以上前は、日本とイランは友好関係にあり、ビザなしでイランに入ることが


できたのですが、日本に不法滞在するイランの人々があまりにも増えたことを


キッカケにして、日本とイランの行き来が大変困難になってしまったのです。


それ以降、日本でのイランビザ取得は厳しくなり、独身女性に関しては


日本では実質、ビザが取得出来ない状態になりました。


トルコにも、イスタンブール・アンカラと今回わたし達が取得場所に選んだ


トラブゾンと、取得可能場所は3ヶ所あるのですが、どこも取得可能か不可能かが


流動的で、「 発行する 」 と言われたり、「 発行しない 」 と言われたりするんです。


更に、発行すると言われたとしても、発行に掛かる日数もバラバラで


「 即日発行 」 と言われたり、「 2週間後 」 と言われたりするので、


旅の予定を組む上で大変頭を抱える存在なのです。。


実際、2月にイスタンブールで即日発行して貰えた友人もいましたが、


4月に行った他の友人は2週間、わたし達は10日と言われました。


しかも厳格なイスラムの国イランでは、金曜が祈りの日で休みとなり、


金 ~ 日は領事館がやっていないので、行けるチャンスも少ない・・・。


イスタンブールでそんなに滞在している時間もないので、一番即日発行率が高いと


噂されるトラブゾンに決めたのでした。




翌朝トラブゾンに着き、イラン領事館に。


領事館に入るときから、女性である私はイスラム教徒の女性と同じように


髪の毛が隠れるようにチャドル ( スカーフで代用 ) をかぶり、


体のラインが出ないようにマント ( 黒いロングスカートで代用 ) を


纏わなければなりません。


入ってすぐ、対応してくれた領事館員の方が優しかったのに安心し、


発行にどのくらい時間がかかるかと聞いたら、「 即日発行 」 との答えが・・・!


心の中でガッツポーズをして、ビザ代を振り込んだ後、


ようやく夢にまで見たイランビザを手に入れたのでした!!


そうとなれば、一刻も早くイランに向かいたい!


トラブゾンで一泊している時間がもったいない、とイラン国境手前までの


夜行バスチケットを買い、またもや約600km移動するバスで2泊目を過ごしたのでした。




3日目の朝、どしゃ降り。


夜行バスで降ろされたのは、バス停でもなんでもなく、普通の道ばた。


20kgを超えるバックパックを背負っているわたし達には、辛い瞬間です。


ポツーンと閑散とした街で降ろされてしまうと、一瞬戸惑うもの。しかも雨。


とりあえず、カッパドキアを出てからここまでの1日半の間、森永のエンゼルパイに似た


お菓子を数個しか食べてなかったわたし達は、朝ごはんを食べられる場所を探しました。


教えてもらった食堂でスープを一杯飲み、長時間移動で食事が出来ないことを


予測してお菓子を買い足しました。


そして、早足で国境までのバスを探し、意外とすんなり見つかったバスに乗り


2時間ほど移動すると、そこはイラン国境。


国境独特の無機質感にゾワっとすると同時に、もう目の前にあるイランにドキドキです。


さて、またここで難関。


イラン入国はイスラムの国なので、入国が一苦労という噂を聞いていました。


荷物を全部開けられて、お酒など諸々禁止されているものの没収が行われ、


指紋の採取が行われる・・・。


ユーロ加盟国なんて、顔パスで通してくれそうなくらいゆるいのに、イランは厳重です。


しかし、わたし達に関しては指紋採取しか行われず、すんなりイラン入国!


旅の当初からビザや入国に関して心配していたイラン・・・。


ついに・・・!ついにこの日が来ました!!


国境を出たら、もう英語は通じません。


大雨で、メモ帳は出せないので手のひらに数字を書き値段交渉をすると、


最寄の一番大きいバスターミナルへタクシーで向かいました。


1時間ほど走り、バスターミナルへ行くとすぐに次に乗るべきバスが来ました。


約250kmを4時間掛けて移動したのち、降ろされたのはまたもやバス停でもなんでもない


普通の道ばた・・・。


しかもここはもう英語が通じない・・・。


まだ雨は止まない・・・・・・・・。


タクシーのおっちゃんに声を掛けられるも、法外な金額なので却下です。


そこに颯爽と現れたイラン人の青年がなにやらバス停まで乗せてってくれるとのこと。


いい話だけど、怪しい・・・。


けど、彼の感じはすこぶる良い。。。




・・・。




「 知らない人の車には乗っちゃダメよ! 」 と、幼い頃に散々聞かされた母の言葉が


脳裏に浮かぶけれども、「 ごめんね!ここには知らない人しかいない!! 」 と心の中で


母に謝り、その青年を信じ、車に乗ったのでした。


日本にもいい人・悪い人がいる。それはイランでも一緒。


旅に出て、その見極めは自分の運命を左右するくらい重要なことです。


この6ヶ月、いろんな人に会ってきたけれども、今までその見極めが間違っていたことは


なかったと思います。


だって、いつでも世界は優しく、温かかったから!!


と、言っても私の心臓には毛が生えているわけではありません。


この手の状況になるといつも使う手。


「 イランは美しい国だね!」 、「 イランが大好きだ! 」 、「 あなたは優しいね!」 と


ひたすらコミュニケーションをとるんです。


英語じゃなくて、その国の言葉を使えば、もっといい!


悪い気、しないじゃないですか?


この作戦が吉と出たのか、ちゃんと希望のバス停まで連れて行ってもらうと、


お礼を言い、彼の車が見えなくなるまで大きく手を振ったのでした。




朝、一杯のスープを飲んでからすでに10時間経過。


日本にいるときは3食決まった時間に食べないと血糖値が下がってフラッ・・・と


なってしまう体質だった私も、旅に出てから食べられないときがあることにも慣れ


丸1日食べないでも大丈夫な体になりました。


これからまた更に乗り継ぐ予定でいるわたし達は、今を逃したらおそらくあと20時間は


食べ物にありつけません。


次のバスのチケットを取るより何より先に食事!と食堂を探し、サンドイッチを食べると


周りにはアーミーの若者たちがいっぱい。


みんな、明るい笑顔でワイワイ話し、大きな口でサンドイッチを頬張っています。


やっぱり英語が話せない若者たちだったけれども、ペルシャ語で次から次へと


話しかけてきて、わたし達を好意的に思っていることは伝わってきます。


また・・・イランで戦争が始まれば、彼らは第一線で戦場で戦う身・・・。


こんなにも明るい彼らが・・・。


未来のある若者が・・・。


そう思うと、涙が出そうになります。


どうか・・・そんな日が来ないようにと祈るような気持ちで若者たちに別れを告げ


その食堂をあとにすると、3泊目の夜行バスチケットを買いました。




バスの座席が狭いわけではないので、バスが辛いということはありません。


ワクワクでいっぱいなので、3泊4日の長距離移動と言っても、精神的にも


「 まったく 」 辛くないんです。


ただ・・・何が辛いかと言えば、「 食べられないこと・飲めないこと 」 です。


今まではどこの国ものバスも3時間おきに休憩を取り、食事もトイレも行けたのですが、


イランのバスは10時間乗ってもノンストップ!!!


トイレ休憩がないんです・・・。


バスは止まらないのに、ジュースやお茶のサービスがあるので「 嫌がらせ!? 」と


思うくらいです。


ですので、バスに乗っている間の水分は、せいぜい200mlくらいしか飲みません。


10時間で!


喉がカラッカラで限界になったときにようやく、口を潤おす程度に水をふくみます。


食事休憩もない上に、イランは外食文化があまりないので食べるものもない。


おのずと、移動中は買いだめした甘いものをつまむしか空腹を満たす術はないのです。


この 「 超 」 不規則なバス生活を4日繰り返すと・・・、


普段痛むことなんてない、首や背中が痛み、明らかに体に支障が出てきます。


気力も体力もまだまだイケル!!と思うのですが、体のSOSサインを見過ごすわけには


いかなかったので、もう1晩バス泊して前に進みたかったのですが、


今回はイランのエスファハーンと言う街で3泊4日の長距離移動の終点としました。


イラン・・・。


これだけ頑張ってきた甲斐がありました・・・!


その魅力は、またあとで書きたいと思います。




若いうちしか出来ない旅のスタイルがあると思うのですが、


今回のような長距離移動はまさに今しか出来ない旅ですよね。


辛いと思わないのは好きだから!


きついと思う以上の楽しさがあるから!!


出会いや別れのドラマ、車窓から見る景色・・・


楽しくないと思われがちな移動も、私はとっても好きなんです。


どうやって移動しているんだろう?と思うこともあるかと思うので、


今回はそんな移動のお話をさせていただきました!

Comment

無事イランヴィザ取得、
そして超!長時間のバスの旅を終え
イラン入国 おめでとう!!

一気読みしている間に、鳥肌がぞぞわ~~っと
たちました。
これからは「青」が印象的なイラン・・・・
お二人で、素敵な旅を続けてくださいね☆

02 May 2010 | Blue Lotus

Blue Lotusさん
返信遅くなってすみませんでした。。
やっと!イランに入ることが出来ました。。。!
確かにイランはモスクの美しい「青」がイメージカラーですね。
辛がっても仕方ないので、長時間移動も何するにも2人で楽しんでやってます!
駆け足でイランをまわり、今からシリアに向かいます。
まだまだアラブの国を満喫してきますね。


04 May 2010 | Sachi

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