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インド生活。
29 Mar 2010
宗教や文化をたくさん生み出したインドは、いつまでたっても慣れることなく
毎日、いえ・・・どの瞬間でも新たなインドを楽しませてくれ
3ヶ月インドにいただけでは到底語りきれないインドがたくさんあるのですが
私が見て感じた限りのインド的生活をご紹介させて頂きます!
宗教の国、インドでの大半を占めるのがご存知の通りヒンドゥー教です。
インド人 = ターバンというイメージがあると思いますが ( 少なくても私はそうでした )、
インドの人々がみんなターバンを巻いているわけではありません。
ターバンを巻いているのはインドの人々の中でも、「 スィク教 」 と呼ばれる宗教を信仰する
人々と、
ラジャスターン地方の人々です。
しかし!そのターバンに限らず、インドの人々は布使いがお上手!!
特に男性はたった1枚の布を、ありとあらゆる方法で布冥利に尽きるくらい上手に使います。
主な使い方は、ヒンドゥー教の正装 「 ルンギ 」 と呼ばれる腰巻きスタイルです。
耳あて代わりに布を、耳を中心に頭全体ぐるりと巻いたりもします。
日本であれば、まずはマフラーで首を暖めれば体全体が暖まるという考えですが
おそらくインドではそれが首でなくて、耳なんだと思います。
寒い地方ではほとんどの男性がその巻き方をしますし、
寒い日に私がストールを首に巻こうとすれば、「 耳のほうが良い! 」 と言われたりもします。
こう言った基本的な考えの違いが日本とインドではとても多く、驚くことがよくあります。
日本では体を冷やさないために、おなかと足元を暖める!と言うのが日本人女性の
美と健康のための冬の鉄則ですが、サリーはおなか丸見え、足元スースーです。
宗教的に肌の露出を避けると言えども、インドの田舎に行けばトイレを使う習慣がなく
サリーを着た妙齢のご婦人たちが大地にドシンと腰を下ろし、お尻丸出しで排泄をします。
それが1人2人でなく、朝のラッシュタイムとなれば何人もがお尻丸出しです。
時には親子が向かい合って排泄したりしてるんですから、なんだか笑えます。
露出を避けると言ってるにも関わらず、お尻は丸出しで構わないあたりが
ちょっと理解出来ない感覚ですね 笑
冷え予防対策でもう1つ特徴的なことが、「 冷たい水を飲まないこと 」 です。
ミネラルウォーターを買うときに 「 冷たいの?それともこっち?」 と、
常温のミネラルウォーターを勧められることがあったので、暑いインドで常温の水はちょっと・・・
と、当然のごとく冷たいほうを選んでいたのですが、なんでわざわざそんなことを
聞くんだろうと不思議に思っていました。
しかし、しばらくインドにいると、わたし達が冷たいほうを選ぶのとは逆に
あえて常温を選ぶインドの人々を見かけることが多くなったのです。
この光景を見るのが、たまたまと言える回数でもなくなってきたので、調べてみると
インドの人々は小さい頃から、冷たい水を飲むと体が冷えると言われて育てられているので
あえて常温の水を選ぶことが分かりました。
ポイ捨てだらけの綺麗とは言い難いインドでも、綺麗にこだわるところもあります。
衛生観念でインドの人々が気にしているのは浄の右手を綺麗に保つことと、「 歯磨き 」 です。
これがまた~!よ~く歯を磨くんです。
その磨き方はさまざまで、歯ブラシでペーストを付けて磨く人は当たり前ですが、
中には、昔からの方法で 「 ニームの樹 」 と言われるインドの万能薬的存在の木の枝で
磨く人もいます。こちらがそのニームの樹。
食後は必ず!みなさん食堂で口をゆすいでいますしね。
方法はさまざまですが、関心するくらいまめに歯を磨いているので、それが幸いしてか
インドの人々は虫歯が少ないらしいです。
インド女性 = サリーを着ているというイメージは正解で、
9割くらいの女性がサリーか、パンジャーブドレスを着ています。
しかし都会や商業都市だったり、外資系企業勤務のキャリアウーマンたちはサリーを脱ぎ
西洋化し始めています。
ですので、富裕層になればなるほどこの傾向がみられるように思います。
物乞いが多いのも事実ですが、日本人とは比にならない大金持ちがたくさんいるのも事実です。
そしてインドは想像通りのIT大国です。
小綺麗でお洒落な若者に職業を聞けば、百発百中答えは 「 システムエンジニア 」 です。
それにも関わらず、どこの都市に言ってもインド国内ではシステムが流通しているようには
感じられません。
おそらく彼らの仕事は、2000年問題で日本を救ったように、対海外向けなんでしょうね。
システムの流通もみられないのですが、機械をみることも少ないです。
農耕機に至っては、インドに来て2ヶ月経って始めて発見 ( 見たと言うより発見という
表現の方が正しいくらいレアな存在です ) したときには、声に出して驚いたほどです。
砂の採掘もちっちゃいエンジンを積んだおっきい木の船で、川のなかほどの採掘場まで行き
手作業で砂を掘ってはひたすら運んだりしています。
家を建てるのも、何人もの人がレンガをバケツリレーで運び、そのレンガ作りも手作業。
とにかく何をやるにも機械がないんです!
IT大国のその頭脳でもっと仕事を簡単にすれば良いのに!!と最初はいつも思っていました。
しかし・・・後々気付いたんです。
インドで手作業で行っている仕事の内、半分を機会化したら・・・
インドの人々が失業して生きていけません!!!
公式発表では人口12億と発表していますが、実際はもっと・・・下手したら20億人くらい
いそうな勢いで、人だらけです。
出家しているサドゥーの人数を把握するのも難しそうですし、
スラム街で生まれた子供たちもいます。灼熱の地で命を落とす人も少なくないでしょう。
正しい人口調査をする!とインド政府が重い腰をあげているようですが
傍目から見てかなり困難だと思います。だってインドですもの。
一人っ子政策を実行している中国とは反対に、
「 家人は男子をもうけ、家を繁栄させなければならない 」 と言う教えが
ヒンドゥー教にはあるので、この勢いでどんどん人口が増えようとも、
中国のように一人っ子政策をしてしまうと、ヒンドゥー教の教えの通りにならないことも
出て来てしまうので、( 第1子が男子とも限らないので・・・)
政治が宗教を上回るこの国インドでは、そのような政策をとることなく
このまま人口増加の一途を辿り、21世紀中には人口世界第1位になるだろうと
予測されています。
偶然、妊娠をしている女性と話す機会があったので、日本の感覚で
「 男の子?女の子? 」 と聞いてみたら意外な言葉が返ってきてビックリしました。
「 インドでは医者は、男の子か女の子か教えてはならないの。
教えたら医者は逮捕されてしまうのよ。」
この背景には前述したヒンドゥー教の教えのことと、
女性は結婚するときに多額の持参金を持って嫁がなければならない習慣があるので
女の子をもうけるとお金がかかることにより、産まれる前に性別が分かってしまうと
中絶が増えるからだそうです。
けれども実際女の子が産まれたら産まれたで、すっごくかわいがっているんですよ!
携帯で撮った写メを 「 かわいいだろ~! 」 と見せてくる人がいっぱいいるんです。
babyのかわいさももちろんですが、その幸せそうな顔にいつもあたたかい気持ちでいっぱいに
なります。
宗教の違いは生活の違い。
生活の第一優先が祈りになるので、インドに来るとそう強く感じます。
世界中どこに行っても、こんなに宗教色が強い国はないのではないでしょうか。
日本という国に生まれると、インドは日本と両極端に存在し、とってもショックが大きい国ですが
そのショックさえも受け入れることが出来れば、インドは寛容で愛すべき国だと思います!
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Comment
パックン写真ありがとう~。
30 Mar 2010 | チュゲ
おーーーー
ふかいーーーーー☆♪
サチさん!!写真の腕がどんどんあがってきてますね☆
写真かっこいいし☆
インドは深すぎですわなーーー。僕もあと10日をきってしまいましたよ・・・・
さみしーーーーーー
では良いたびを☆
01 Apr 2010 | しんご
ちゅげさん
ホコリっぽいインドではパックン出せなかったんだよ!!!!!
パックンは今日も元気です。
02 Apr 2010 | Sachi
しんごさん
写真頑張ってます!が!!うまく撮れている写真はパートナーによるものかも
しれません 笑
まだ、マグレでしかいい写真が撮れないヒヨッコなのだ。。。
もうそろそろインドを出る頃だね。
寂しいけど、他の国もおもしろ~い!
もちろん、日本もとってもおもしろいと思うな!!
旅から帰ったら、違う目線で見れるはず。それもまた◎!
05 Apr 2010 | Sachi
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