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インドごはん。 ~ カレー編 ~
21 Mar 2010
最後の最後までひっぱりましたが、やっぱりインドと言えばカレーですよね!
外国人がカレーと呼んでいるものは、インドでは 「 野菜や肉のスパイス煮 」 であって、
実際はカレーと呼ぶことはほとんどないんですけれども、やっぱりなじみのある 「 カレー 」 が
しっくり来る呼び名だと思うんです。
ですので、ここでも 「 カレー 」 と呼ばせて頂きますのでお付き合いくださいね!
インドカレーは日本のカレー ( イギリスから伝わってきた、煮込むタイプのカレー ) とは違って
グツグツ煮込まず、サッと煮込んだらすぐに食べるのがインド流です。
日本ではカレーを食べるためにごはんを食べるイメージですが、インドでは逆で
インドの人々を見ていると、チャパティやごはんを食べるためにカレーを食べている感じがします。
「 インドごはん。 ~ パン編 ~ 」にも書きましたが、
インドの人々はチャパティを1食につき5~6枚食べます。
1食で10枚も食べちゃうなんて人もいました!
インドの人を見ていると、必ずと言っていいほどチャパティ → ごはんの順で食べるので
そういう順番でなければならない決まりがあるの?と聞いてみると、答えは
「 No!Indian people like chapaty!」
・・・決まりではなくて、チャパティが好きなだけだそうです 笑
そのくらい、カレーよりもチャパティメインで食事を進めます。
メニューには 「 Aloo gobi 」 ( Aloo = じゃがいも・Gobi = カリフラワー ) などという風に、
入っている食材名がかかれていて、日本のように何種類もゴロゴロ入っていることはなく
( Mix vegetable だけは例外で野菜がゴロゴロ入ってますけどね )、1種類か2種類の
食材が入っていることが普通です。
カレーに入っている食材は限られてくるので、ヒンディー語の野菜名を覚えてしまえば
注文も簡単です!
こちらがその「 Aloo ( じゃがいも )Gobi( カリフラワー ) 」。
インドの野菜は日本のものに比べると甘味が強く、特にカリフラワーがとっても美味しいので
一番よく食べたカレーですね。
「 Palak ( ほうれん草 ) Paneer ( カッテージチーズ ) 」。
口に入れると、ほうれん草の味がしっかりしたあとにスパイスのピリっと感、
そして豆腐のようにふわふわの水牛産カッテージチーズが美味しいので
パラックパニールを何度も食べていました。
ちょっとおシャレなインド料理屋さんで注文した 「 Palak Aloo 」 は、ほうれん草がペースト状では
なかったのですが、インドのほうれん草は土臭さが強いので、やっぱり通常通りの
ま緑をしたペースト状のカレーのほうが美味しいですね。
「 Bhindi ( オクラ ) Masala 」。マサラはスパイスの総称です。
カリフラワーと同じくインドのオクラは美味しいので、サッと煮込む程度で形を崩していない
味がしっかりするオクラカレーも好んでよく食べていた一品です。
「 Kofta ( 野菜団子 ) Masala 」。
ヒンドゥー教の聖地では肉が食べられないことが多いので、コロッケのようなコフタを食べると
肉を食べたような、ちょっとした満足感にひたれます。
「 Shrimp ( エビ ) Batter Masala 」。
主に、東インドでは淡水魚や魚介類を食べることが特徴でエビカレーが食べられます。
また、カレーの油分は通常大豆などの油なので、高価なバター( ヒンドゥー語ではギー )を
カレーに使うときは、メニューに食材と同じようにバターの名前が入ってきます。
バターのこってり濃ゆい味と、エビのだしがしっかり出ていてリッチな気分が味わえます!
「 Mix vegetable 」。
インド料理は野菜不足になりがちなので、一瞬だけでも気分的に野菜不足を
解消してくれます。笑
菜食主義者が多いインドでは、豆が貴重なたんぱく質の摂取源です。
豆のカレーも多く、「 Matter ( グリーンピース )」、「 Chana ( ひよこ豆 )」などを始め、
インドの人々は、ダル ( 「 Dal 」 が豆の総称 ) カレーを好んでよく食べています。
豆と同じで、ナッツ類もよく食べられます。
インド食材で共通していることは、食材の種類自体が少なく、流通も栄えているとは
言えないので、豆やナッツのように日持ちがよく、小さい個体でエネルギー量が高いものが
多いように思えます。
「 Kaju ( カシューナッツ )」 もカレーに使われることが多いですが、値段が高く
なかなか食べることがなかったですね。
一般的に北に行くほど油やバター、ミルクを多く使っているのでリッチな味わいのカレーです。
南に行くと酸味がきいていてサラっと汁っぽく、辛みが強くなります。
東インドは淡水魚を使う料理で、西インドは菜食主義が多いので野菜料理が多いです。
辛みが強いものの、野菜が多く油分が少ないので胃への負担はあまり感じません。
土地柄によってだいたいの味の予想がつくとは言っても、
入っている野菜は一緒でもスパイスが店によって違うので、毎回驚きと感動があります。
( もちろんガッカリもありますけどね 笑 )
「 この味だ! 」 なんて、最高の一品に出合ったときには毎食通いつめてしまいますし、
厨房をのぞいて味を盗もうとしてしまうほどです。
最初のうちはスパイスの強さに胃腸がSOSを出していましたが、今では毎食みそ汁を飲んでも
飽きないように、毎食カレーでも飽きずに美味しく食べています。
3ヶ月もたつとそのスパイスにあった体になってきているんでしょうね!
すっかりインド仕様になってしまったので、インドカレーがない土地に行くのはとっても
寂しいのですが、たくさんインドカレーのテクニックを見てきたので
日本に帰国したときに、またこの味を再現したいな~と思うのでした!!
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