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突撃!シェフのインド料理教室!!
12 Mar 2010
度胸というか突撃クセがついて調子にのった私は、食事に行く度にそのレストランが
厨房を見せてくれそうな雰囲気だと感じると、間髪入れずに 「 厨房入って見ていても良い? 」 と
声を掛けるようになっていたのです。
日本ではこんなこと考えられないと思いますが、意外とインドではこれがありらしく、
みんな揃って快く 「 OK! 」 と言って厨房に招いて、しかも丁寧に教えてくれます。
インドの人々のサービス精神や優しさがこんなときにもヒシヒシと感じられます。
インド料理のスパイス使いは相当な慣れが必要だなぁと思っていたのですが、いろんな家庭や
レストランでのレシピを見ていると、なんとなく共通点というかコツが分かってくるような
気がします。
事実、スパイスに興味がなかったインド到着当時には、スパイスを見ただけでは
どれがなんだかまったく分からなかったのに、今や店先に並んでいるスパイスが何で
どういう味がするか代表的なものであれば大抵分かるようになりました。
それでも、同じスパイスを使っているのに出来上がるものがまったく違う、
配分やタイミングなどのちょっとした違いはまだまだ理解が浅く、インドにいる
あと2週間の間に少しでも多く、作る過程を見ていきたいな~と願っているのでした。
山田さんちの肉じゃがと、田中さんちの肉じゃがを見比べているような感じですね。
まず1件目はブンディーにある、かわいいわんこちゃんが迎えてくれるレストラン。
注文したのはエッグカレーです。
まず油を熱した鍋に、たまねぎ・トマト・しょうが・にんにくをミキサーにかけたピューレを
入れます!これがにんにくが入っているのでいい香り!!
この配合はインド料理でなくても必ずいい仕事してくれるので、マネしたいですね。
そこにクミン・ターメリックなどのお決まりスパイス投入。
そして、この店の特徴であるのがヨーグルトを入れること!一気にクリーミーに変化します。
3~4分煮込んだら、なんと!コーンフレークが入りました!!これはビックリ!!
予め圧力鍋で作っておいた茹で玉子をつぶし入れて出来上がり!
難しそうに思っていたインド料理も、知ってみれば簡単なんですよ。
けれども、ヨーグルト・チーズ・ミルク・ココナッツと、コクを出す手法は
どこの店も違うので、何が入っているか知った上で食事をするとその味の違いが分かり
更なる知識に繋がっておもしろいのです!
ヨーグルトを入れるカレーはまろやかになるものの、若干の酸味が特徴的な味に仕上がります。
驚きのコーンフレークも、つなぎ的役割なのかカレーの邪魔をしておらず
とっても美味しいエッグカレーでした。
2件目はレストランも出している、ブンディーで宿泊した宿のママのキッチンです!
じゃがいもとカリフラワーのカレーは予め野菜を圧力鍋で火を通し、
カレーは、ママの隠し味カッテージチーズを入れてスパイスと一緒にミキサーで混ぜていました。
これと下拵えした野菜を一緒に火にかけ、味を整えたら出来上がり!
トマトカレーも同じような手順です。
ママも、たまねぎ・トマト・しょうが・にんにくをミキサーにかけたピューレを
使っていましたね。食欲がそそられるにくい存在、ピューレさん。
じゃがいもとカリフラワーの混ぜご飯は、熱した鍋に油を入れ、たまねぎを炒め揚げし
スパイスを入れ、
下茹でしたじゃがいもとカリフラワーを入れ、
ごはん投入!
混ぜたら、謎の香草を入れ ( ママに聞いても名前は分からないと言ってました 笑 )
出来上がり!!!
油の多さこそ気になるものの、絶品!
なんでも聞いてくる日本人の私をママは、先日の旦那様を祈る祭りに始まり
食後には近所の奥様方が集まる歌の会に連れていってくれたりと
色んなインドの文化に触れさせてくれました。
どこに行ってもママは中心的存在だなぁと思っていたら、それもそのはず!
この家族はカースト最上位のバラモン階級だったのです。
薄々気付いていましたが 「 超 」 お金持ちなんですね。
ガンジーの指導の下、表向きにはカーストは排除されているので、
「 自称バラモン 」 もたくさんいますが、たぶんこの家族は本物なのではないかと・・・。
「 旦那様を祈る祭り 」 の日記で書いたように、この時期に男性は結婚相手を決るのですが、
この家族も例外でなく、長男ラッキーも結婚を決めてました。幸せのお福分け頂いちゃいました!
お次はタージマハルの街、アーグラーのレストラン。
この店は予め下味となるカレーを用意してあり、下拵えが済んだ食材にそのカレーを
何種類か混ぜて作っていました。
インドカレーお決まりのクミン投入。
元のカレー投入。
う~ん、悩ましいほど香り高いカレーちゃん!
お次は大好きなじゃがいもとカリフラワーのドライカレー。
ドライカレーの具材の下拵えは素揚げなんですね。。
私が日本で実践するときは健康のために茹でることにしよう・・・笑
最後にチリを入れて辛さ数倍!!
ドライカレーにすると往々にして味が濃くて胃にガツンとこたえます。
辛いけど、優しい味のするインドカレーを作ることが、私の目指すところですね。
厨房へお邪魔する度に新たな調理法を発見することが出来ます。
同じ肉じゃがをつくるのにも、家庭でちょっとした隠し味があったり、コツがあったりするように
同じようで、まったく違うインドカレーを美味しく作るのには、まだまだ修行が必要だ!と
めげることなく今日も元気に突撃するのでした!
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