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インドごはん。 ~ セット編 ~
06 Mar 2010
これからご紹介しようと思っているインドごはんは
セットと言うよりも定食の方が感覚的にしっくりくるので、
タイトルをどうするか悩んだのですが、
「 インドごはん。 ~ 定食編 ~ 」 って、あまりにも色気がないと言うか。。。
ですので、セットとつけてみたものの・・・やっぱり定食なんです 笑
と言うことで!今回は、セットよりも定食の呼び名が似合う、
大変お得なインド庶民派定食メニューについてご紹介します!
まずは、一番目にすることが多い 「 ターリー 」。
主に北インドでの定食を指し、「 おかわり自由 」 であることが特徴であると共に
最大の魅力でもあります。
内容はカレー数種類 ( 主に豆のカレー ) と、チャパティ、ごはんが一般的なラインナップです。
そこに店の特徴で付け合せが変わってきたり、パパド ( 豆の粉の揚げせんべい ) が
付いてきたりします。
このラインナップすべてをターリーの語源でもある 「 お盆 」 に盛るのです。
黙っていても次から次へと空いた器に足していかれ、その様はまるでわんこ蕎麦のようです。
「 ストップ! 」 と合図するまで延々と足していかれ、お腹い~~~っぱいになるまで
食べることが出来、内容や店によって違いますが、30ルピー ( 60円 ) が平均的な価格です。
外国人感覚からすればカレーをおかわりした方がお得なのではないかと思うのですが、
ターリーを食べているインドの人々を観察していると ( 失礼ですね。。)、
カレーよりもチャパティをもりもり食べます。
だいたい5~6枚のチャパティを食べると、その後にお茶碗2膳分は軽くあるであろうご飯に
少量のカレーをドバっと潔くかけ、右手でクッチャクッチャこねて、目を疑うほどの量を、
これまた目を疑うような速さで食べます。
右手だけしか使わないにも関わらず、その速さはザッと10分もかからないくらいですね。
食べ終わると手を洗い、サッと席を外します。全てが早いっ!!
「 インドごはん。」 の他のシリーズでも書きましたが、インドの人々って・・・
菜食主義者が多いにも関わらず、本当に肥満体系なんですよね。 苦笑
女性に関しては肥満である方が、旦那様がそれだけ甲斐性があるという感覚があるらしく
健康よりも尊重されるものなんだと思うので、なんとも言えませんが、
それにしても子供から大人までポッチャリちゃんなんです。
その原因はカレーの油分の多さだけかと思ってましたが、ゴアのママがまったく油を使わない
ことを考えると、単純に量を食べ過ぎていること、チャイやラッシーなどのインドの人々が好む
飲み物にとてつもない量の砂糖を使っていること・・・そして早食いが原因ですね。多分。
菜食主義で、健康に良いスパイスをたくさん使っているにも関わらず、
インドの人々の平均寿命は63歳と、日本とは比にならないくらい短いんです。
エイズ・結核患者数も世界1位ですが、糖尿病患者数も世界1位であることは、
インドに来たことがある方なら私でなくても容易に想像出来る予想通りの結果ですね。
それでも宗教に属していない人に比べたら、宗教に属している人は心にいつも神がいるので
孤独感が少なく、長生きになると言うある大学教授の研究結果もあるので
短命なインドの人々が宗教の国の人々で良かった。。と、勝手に肩を撫で下ろしてしまいます。
話が逸れましたが、おなかいっぱいになるまで食べられるサービス精神旺盛さは気持ちがよく
インドの人々と同じで、ターリーは愛すべきメニューなのでした。
次にご紹介させて頂くのが 「 ミールス 」です!
北インドで定食を 「 ターリー 」 と呼ぶことに対して、南インドでは 「 ミールス 」 と呼びます。
ミールスもまた 「 おかわり自由 」 が特徴で、その点ではターリーと大きな差はないのですが、
カレーは南インドの方がサラっと汁っぽく、酸味が強いですね。その代わり辛さは控えめです。
ターリーにはなくミールスだけにあるメニューでは、
マスタードシードの入ったココナッツのカレーで、私も好んでよく食べていました。
これは南インド料理自体の特徴でもあるのですが、
北インドが水牛のミルクをカレーに使うのに対し、南インドはココナッツを多用します。
そして、ターリーでは銀の食器を使うのですが、ミールスは 「 南インド 」 と言う響きに
よくお似合いのバナナの葉を使います ( タミルナドゥ州限定 )。
ミールスを注文すると、大きなバナナの葉が目の前に用意され、水でサッと表面を清めると
色んな種類のカレー( ターリー同様、主に豆のカレー )とご飯、チャパティ、
店によってはダヒー ( ヨーグルト )やアチャール ( インド風漬物 )、スイーツなどを
バケツからザッとよそい、手早く用意してくれます。
ここが定食と呼びたくなる所以なんです!!
ターリーでもミールスでも共通しているのが、給仕の速さです。
ミールスがメニューにある店には 「 MEALS LEADY 」 と看板が掲げてあり、
「 うちはいつでも準備出来ているわよ! 」 と、まるで肝っ玉母ちゃんが言ってるかのように
ちゃっちゃかと用意されます。
手を洗いに行っていれば、その間に給仕完了!
あとはインドの人々に習って、浄の手・右手で食べるのです!!
右手だけで食べることに慣れてみれば、全身で食べる喜びを味わっているようで
良いことですよね。
最後に、ターリーやミールスでのチャパティやご飯の代わりに、チャパティを揚げた
プーリーが主食の定食、「 プーリー・バジ 」 です!
もともとはお祝いのときに作られていたメニューだそうですが、今はすっかり朝ごはんメニューの
定番になっています。じゃがいものカレーとたくさんのプーリーがついてきます。
お祝い料理所以か、チャパティよりもプーリーの方がリッチな朝ごはんを楽しんでいる気分に
なれます!
日本で言う、納豆と焼きのり、漬物、ご飯、味噌汁の朝定食のような安心感がある
ターリーなどは、どこの街に行っても必ずと言っていいほどあり、
メニューがなかったり、言葉が通じなかったりするときにとっても力強い存在なんです。
とは言えども、内容や味はどの店に行ってもまるで違うので、
定食という安心感がありつつも、ワクワク感も楽しめる定食メニューたちに
いつも頼ってしまうのでした!
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