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インドごはん。~ パン編 ~
24 Feb 2010
パンと言っても、今回ご紹介させて頂こうと思っているのは 「 ロティ 」 です!
ロティとはインドのパンの総称で、有名なものだと 「 ナン 」 などを指します。
日本ではカレーと言ったらナン!ですけれども、実際のインドでは
ナンよりも一般的に食べられているロティがあります。
一番一般的なロティが 「 チャパティ 」 と呼ばれるものです。
小麦の全粒粉で作る無発酵のうす焼きパンで、インドの人々は1食につきチャパティを
5~6枚食べることも普通、写真のように定食には必ずと言っていいほどついてきます。
中央にあるシートがチャパティです!
列車の中では持参のカレーと、お母さんが心をこめて作り新聞紙にくるんだ
このチャパティをたくさん持ってランチしている家族をよく見ます。
チャパティが日持ちするのか、驚くことに2泊3日の列車移動の最終日まで
持参したチャパティを食べていることもあり、先になくなってしまったカレーの代わりに
生のチリをおかずにチャパティを何枚も食べていました。
チリを生のまま食べることもすごいのですが、それだけでチャパティを食べ続けられることが
もっとすごいですよね。
カレーを頼むと、チリがつけあわせでドサっと出てきますが、私にはレベルが高過ぎます。。
おそらく日本で言う、塩おにぎりのような感覚なんだろうと思います。
実は・・・このチャパティがあまり得意ではなく、せいぜい1枚しか注文しないのですが、
この1枚を食べ終えると店中の店員が 「 チャパティ?」、「 チャパティ?」 と聞きにきます。
この意味は 「 もっと注文しろ!」 ではなく、「 もっと食べるんでしょ?」 と言う
優しさですね。
1食で5~6枚食べるインドの人々には、チャパティ1枚なんて有り得ない訳ですよ。
朝も早くから 「 パンっ パンっ 」 となんともかわいくて耳から離れない音を
近所中にこだましながら、チャパティのタネを両手でキャッチボールしながら広げ、
どこの店の前にもあるドラム缶で作ったチャパティを焼く釜の内側にはり付けていき
うっすら焦げ目がついたら出来上がり!
目にも止まらない速さでチャパティをどんどん焼き上げては、わんこそばのように
お客さんの皿に積み上げていき、大食いで早食いのインドの人々のお腹を満たしていくのです。
家庭ではさすがにドラム缶の釜では焼かず、フライパンで焼いているようです。
家庭でもこだわりがあるようで、フライパンで焼いたあとに直火であぶって
焦げ目をしっかりつけてるママもいました。ママがごはんを作っているのを見ていると
「 うちのママのごはんは世界一うまいんだぜ!」 なんて言葉が聞こえそうで
ほんわか幸せな気分になってきますよね。
チャパティよりも高級感がある、日本でもおなじみの 「 ナン 」。
こちらは発酵させてから焼くため、チャパティが薄っぺらくて粉っぽいのに対して
ナンはもちっとふわふわです。
値段も比例していて、チャパティは5ルピー( 10円 )、ナンは15ルピー( 30円 )が
相場です。
チャパティと言ったら1種類のみなんですが、ナンの場合ガーリックやバターも
選ぶことが出来、インドに来た当初はこのバターナンやガーリックナンを好んで食べてましたが
今はすっかり金銭感覚が日本価格でなく、インド価格になってしまったため
25ルピー( 50円 )もするナンはなかなか食べることがなくなりました。。高い!
意外なことに、日本でみるような顔よりも大きなわらじ型ということはあまりなく、
大きくてもせいぜい顔くらいのサイズで、それが更にカットされて出てくることが
多かったのですが、これはもしかしたらたまたま入った店がそうだっただけかもしれませんね。
ロティの中で私が一番好きなのが 「 パラータ 」!
うずまき状になっているロティで、チャパティの生地をのばして油を塗り、層状に練りこみ
薄くのばして焼いたものです。
油を使っているのでチャパティ独特の粉っぽさもなくなり、グッと食べやすくなります。
どうやら層状になっていなくても、チャパティ生地を油で焼いたものすべてを
パラータと呼ぶらしく、料理教室でも習ったことのある 「 Aloo palota 」
( パラータの生地の中にマサラ味のじゃがいもの具をつめて焼いたもの )も
層状にはなっていないものの油で焼いているので、パラータの定義は油のみだと思います。
最後に、見た目も名前もかわいらしい 「 プーリー 」。
チャパティを揚げたもので、まるでボールのようにパンパンに膨らみます!
プーリーがある店先には、どれだけ大きく丸く揚げることが出来るか競っているように、
まんまるプーリーがかわいく店を飾ってます。
食感はもちっと感を多少残しながらも、揚げたてのポテトチップスのようにパリっと軽く
元がチャパティにも関わらず、何枚も美味しく食べられます。
もとはすべて小麦粉なのに、これだけの種類と食感、味の違いを出せることに驚きでした。
それでもインドの人々はやっぱり 「 家庭の味 = チャパティ 」 を好んで食べることに
母が作るおにぎりを思い出し、なんだか普通の塩おにぎりが恋しくなるのでした。
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Comment
こんにちわ!そろそろお昼の準備しなくちゃ~と思いつつ
画像を見てたら急にお腹すいてきました!
どれも美味しそうな画像!
お時間とれたら、ぜひ我が家のロティやパランタも
食べに寄ってくださ~~い!!
25 Feb 2010 | Blue Lotus
Blue Lotusさん
レストランをされているんですか!?
日本でしょうか?インドでしょうか??
ぜひ伺いたいです~~~!
Blue Lotusさんの書き込みの後に、インド料理を学べる機会に恵まれて、
毎日食堂のキッチンに入り浸ってます 笑
油をまったく使わず、前回の先生とはまるで違う作り方でビックリしています。
インドは奥深くて楽しいですね!
28 Feb 2010 | Sachi
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